2010年Q2の世界のスマートフォン市場は前年同期比でなんと64%もの伸び率を見せているそうです。
日本においても昨年辺りから各キャリアともにスマートフォン販売へ注力しており、中でもSoftBankはiPhoneで市場を牽引しています。
聞き飽きてしまうぐらい毎月純増No1をアピールしていたことが、それを物語っているように思います。
世界的に見ると、主要ベンダー各社もスマートフォン成長の勢いに乗るべく熾烈な開発競争を繰り広げており、プラットフォームは違えどiPhoneを猛追しようと躍起になっています。
その結果なのか、ここに驚くべき数字が発表されました。

Androidスマートフォン出荷台数は2010年第2四半期において前年比886%の成長

Android smart phone shipments grow 886% year-on-year in Q2 2010 — canalys

Androidは前年同期比で886%という爆発的な成長率です。
これは世界のスマートフォン市場の飛躍的な成長に支えられていることの裏返しでしょう。
すさまじい数字です。

With key products from HTC, Motorola, Samsung, Sony Ericsson and LG, among others, shipments of smart phones running the Google-backed Android operating system grew an impressive 886% in Q2 2010.

HTC、Motorola、Samsung、Sony Ericsson、LGの主要製品で、Google Android端末の出荷は2010年Q2において886%も成長しました。

Android端末を開発するHTCを筆頭とした主要5社の合計が886%ということのようです。
ちなみにスマートフォンの先駆け的な存在で、つい数年前までは独壇場だったBlackberryの開発元RIMの成長率は41%、Appleは61%の成長率だったそうです。
北米でのベンダー別のシェアを見るとトップはやはりRIMですが2位がApple、3位はHTCと続きます。
プラットフォーム別では、Blackberry、Android、Appleと言う順番のようです。

【パラダイムがシフトする】
Blackberryがシェアを落とす理由はおそらくスマートフォンに対する需要が変わってきていることにあるように思います。
セキュアであることと、ポケベルに端を発したプッシュメールサービス、なによりスマートフォンがまだニッチであったと言うことが考えられるでしょう。
ITにおける様々な分野ではよく言われることですが、首位が陥落する時はパラダイムのシフトが起きている時だと言います。
HDDなどはその代表例です。
スマートフォンでもそれと同様のことが起きているのではないでしょうか。
その主役は間違いなくAppleとAndroidでしょう。


【スマートフォンのパラダイム】
こうしたパラダイムシフトの牽引役は間違いなくAppleでしょう。
スマートフォンとしてのあり方を、以前と以後で随分大きく変えつつあります。
Blackberryと比較すればその違いがすぐに分かります。
iPhoneはエンターテインメント色が強く、さらにスケーラビリティと汎用性が高い上に、Appleらしいユーザー体験の統一性のバランスが非常に優れています。
Blackberryはそのデバイスの生い立ちが違うため、そう言った面には乏しく感じます。
iPhoneと同じようなところを目指すAndroidはそのアプローチがまるで異なり、ほとんど真逆です。
それはオープンという言葉に象徴されています。

【各AndroidベンダーのiPhoneキラー】
Android端末を開発するベンダーはそれぞれ活発にAndroidプラットフォームを活用し端末開発にしのぎを削っています。
Sony Ericssonは日本でも販売されているXPERIA X10や未発売のXPERIA miniを投入しヒットを飛ばしています。
またMOTORAZR以来、ヒットに恵まれないMotorolaもVerizon独占でDROID2を開発。
Android2.2を搭載しAndroid端末としては初のAdobe FlashPlayer10.1をプリインストールしたスマートフォンを投入しました。
さらにiPhone4キラーとして後継のDROID Xを発表。
4.3インチの大型ディスプレーに従来のフルキーボードを廃し完全にタッチスクリーンとなりました。
HTCは日本でもSoftBankよりX06THとして販売されていたDesireを投入し、Android百花繚乱の様相を呈しています。
それぞれにデザインやテクノロジーなどiPhoneとは似て非なる差別化を打ち出し、開発の本気具合を伺い知ることができます。
その結果が886%という成長率をたたき出したのだということでしょう。

【まるでWindowsとMac】
こうしてみると、パーソナルコンピュータの概念を打ち出し大人気を博したMacintoshとそれを模したようなWindowsとの競争にも似たものが見えてきます。
Appleにはパクられてしまう歴史が多く、立ち上げた市場を奪われてしまう事が往々にして起こります。
ベンダー別のシェアとプラットフォームのシェアの違いを見るととてもよく似ています。
例えばHTCをDellやHPに読み替えると、ひしめき合うベンダーの多くはWindowsPCである事に似ています。
これだけを捉えて同じ事がまた起こるとは言えませんが、iPhoneひいてはAppleはそれだけ激しい猛追を受けていると言えるのではないでしょうか。

補足
canalysの記事では中国市場との比較を行っています。
そちらも内容としては大変興味深い物があります。
中国はほぼNokiaの独壇場ですね。

6 Responses to “iPhoneを圧倒する886%の成長率”

  1. DAJ-RSS より:


    iPhoneを圧倒する886%の成長率:

    2010年Q2の世界のスマートフォン市場は前年同期比でなんと64%もの伸び率を見せているそうです。
    日本においても昨年辺りから各キャリアともにスマートフォン販売へ注力し… http://bit.ly/bly20R

  2. 市場調査 より:


    せからしか.com » iPhoneを圧倒する886%の成長率: AppleなせからしいBlog,iOS,Apple,Nokia,Blackberry,Bold,Android,iPhone,ipad,Googl… http://bit.ly/aZDVuW #assioma

  3. Futu より:


    Windowsとの関係に確かに似ています。
    ということは、再び歴史は繰り返され
    無法地帯になり、ウィルスがはびこり、
    創造性のない恐ろしいインターフェイスで怠慢な
    アプリがはびこるということが起きそうですね。

    はじめから使わない不要な勝手なアプリが入れられていて
    無駄に重く、機種によりバージョンが様々でユーザーを混乱し
    ビジネスばかりの話になりユーザビリティが失われていく。

    ただ、iPhoneのシェアはMacよりも高くはあると思います。


  4. RT @jinnguji iPhoneを圧倒する886%の成長率 http://bit.ly/c0Kzda

  5. eiziron より:


    出荷された物がすべて売れてくれればメーカーは万々歳なんですがね。

    この状態だと、早晩 iPhone 以外に待ち受けるのは、大量の不要在庫と市場破壊的な安売り競争になりそうな予感。

  6. GON より:


    iPhoneとAndroidの争いは、まるでMacとWindows、か・・・ – せからしか.com » iPhoneを圧倒する886%の成長率: http://j.mp/ayDuat #miteru

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