日本の電力の30%近くをまかなう原子力発電の賛否を問う声をネット上でよく見かけます。
いま福島で起こっていることを踏まえると、そう言った議論が起こるのは至極全うであるようにも感じます。
しかし、実際問題として賛成か反対かを議論することとは別の問題として反対という選択肢は事実上無いのではないかと考えられます。
これだけでは語弊がありそうなのでもう少し補足すると、新しく原発を作ることは不可能に近いでしょうが今ある原発の全てを止めて、まして入りにしてしまうのは日本の電力事情を考慮するとかなり難しい、と言う意味です。

それはなぜか?
私は専門家でも何でもありませんが、ロジックで考えられる単純な問題だと思います。
首都圏の現状を見ると地震によって失われた最大電力供給量は地震の前と比べ40%近く失われました。
来月末までには30%にまで回復する見込みですが、それでも夏を乗り越えられるかは微妙です。
電力を失うことで失われる生活というのは、想像しただけで大変な物であると分かります。

エコな暮らしも良いですが、エコが通用しない場面はいくらでもあるでしょう。
医療や製造にエコロジーを求めても、どれだけ不毛かは想像に難くありません。
原発を止めて全国で計画停電を実施したら、どれほど経済が萎縮してしまうかも想像できます。
経済の萎縮は我々の生活水準が落ちると言うことなので、今の暮らしを捨てなければならないでしょう。

余談ですが原発には別の側面もありました。
原油価格の変動を吸収するショックアブソーバーです。
発電エネルギーの多様化によって、価格変動のリスクを回避していました。
おかげで電力価格は比較的安定していたとも言えます。

さて、話を戻すと原発は現実解として必要不可欠な物であることは事実なので、電力の問題を解決する上では今ある原発をどれだけ長く使っていくかという議論が現実解であると思います。
もちろん代替エネルギーも選択肢としてあるべきでしょうが、コストパフォーマンスの面で原発に迫る物はありません。
理想を言えば原発ぐらい安価に調達できる夢のようなエネルギーでもあればいいのでしょうけど。。。

残された道は、今ある原発をどれだけ安全に運用できるか?と言うだけのような気がします。

参考記事:エコ幻想の終わりー池田信夫

追記
cybercatfishという方からTwitterにコメントを頂きました。
「こんなコストを後払いさせられる原発が一番安価なエネルギーだって言ってるの?」
何か大きく誤解されているようですが、私自身が原発が一番安価と主張しているのではなく事実として発電コストが安いのです。
それは前回の記事にも書きました。
トータルコストを見た場合、原発事故は起こるとキケンだと言うことは分かっているので、残された原発をどれだけ安全に運用していくかが最もコストが低い選択肢、と言うことではないでしょうか?
少なくとも今ある原発の全てを廃炉にしてしまうのは、かなりコストが高いでしょう。
それが現実解である、と言うのがこの記事の趣旨なのですが。。。

5 Responses to “原発に代わるエネルギーって何?”


  1. せからしか!: 原発に代わるエネルギーって何? http://bit.ly/i8cNpJ

  2. hama_jony より:


    RT @jinnguji: せからしか!: 原発に代わるエネルギーって何? http://bit.ly/i8cNpJ

  3. CyberCatfish より:


    こんなコストを後払いさせられる原発が一番安価なエネルギーだって言ってるの?
    RT @jinnguji: せからしか!: 原発に代わるエネルギーって何? http://bit.ly/i8cNpJ

  4. 匿名 より:


    半永久的に続く使用済み核燃料と放射性廃棄物の管理コスト考えたら一番コスト高いのは原発ですよ。
    日本(あるいは地球)が近々滅ぶという前提で低コストと言うのはおかしいと思います。

  5. CyberCatfish より:


    知らない間に自動コメントされていたようなので補足させて下さい。

    実際の発電コストとは、建設から廃棄まで全てを加えた物ではないでしょうか?
    もし、ここでは単純試算コストだけの話しをしていると言うのだとしても、資料によってはとても安いとは言えない費用が、東電側から試算されていると言う記事もあります。
    これなど > http://goo.gl/7Slqf
    今の原発を直ぐに捨てる訳にはいかないのが実情でしょうが、安いから仕方ないと言う後付け理論はやはり思考停止を招く事になるのではないでしょうか?
    過去や現在を憂いても仕方ないとは思いますが、次世代に対し借金を作るのはそろそろ止めにして、何かを考える必要があるのではないでしょうか?

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