RIMと言っても日本ではあまりピンと来る人はいないでしょうが、Blackberryと言えば分かる方も多いでしょう。
日本ではdocomoから提供されるBlackberryはResearch in Motionというカナダのメーカーが提供する端末とネットワークサービスです。
Blackberryはハリウッド映画の台詞やシーンでもよく登場し、情報端末としてのスマートフォンの代名詞でもあります。
端末の機能性の高さとサービス品質の高さから欧米のビジネスマン必携のツールでもありました。
オバマ大統領が就任した時、彼はBlackberryユーザーだったことから日本ではオバマケータイなどと呼ばれた頃もありました。

私自身、かつて(仕事柄もあって)Blackberryユーザーでもありました。
数あるBlackberryの機能の中で最も素晴らしいものを一つあげるとするならば、なんと言ってもプッシュメールサービスにあるかと思います。
私がBlackberryを選んだ理由はそこだけだったと言っても過言ではありません。
私の使っていた機種は、Blackberry 8707hに続きBlackberry Bold 9000と2機種でした。
特にBBBはiPhoneと併用していたのですが、端末のアイデンティティとも言うべきQWERTY配列のキーボードは慣れるとテンキーよりも早くタイピングでき、尚且つ片手で操作することも可能でした。
反面、端末のメールに関する機能性は高いのですがブラウザは死ぬほど遅く、また利用料金も当時はそれほど安い物ではありませんでした。
(結局私はBBBをやめてパケット通信のすべてをiPhoneに一本化しました)

【Palm OS】
かつてPalmOSと呼ばれるOSとPalmというPDAの代名詞のようなデバイスが存在しました。
私自身は所有したことはないのですが、その出で立ちは現在のスマートフォンの先駆けのようで、基本的にタッチ式の液晶画面をスタイライスを使って操作するという物でした。
今考えるとそれは唯一的なタッチ式のデバイスで、とても先駆的でした。
古参のAppleユーザーならば恐らく、Newtonのことも思い出されることでしょう。
それも同じく先駆的なデバイスでしたが、商業的にはほとんどふるわず失敗作でもありました。

the iPhone instantly rendered it irrelevant .

PalmOSを元に作られたスマートフォンTreoは、iPhoneによって葬られてしまった。
Dan Frommer氏はBusiness InsiderでRIM Is The New Palmと題してこう述べています。
そしてRIMもまた然りであると。

PalmOSの辿った運命は悲惨な物でした。
商業的に全くふるわず、再起をかけて作り直したWebOSは結局HPへと売却されることになりました。

そこへ至る原因を彼はこう述べています。
Palm had moved too slowly, on both the software and hardware sides.
And as smartphones became a consumer story, Palm got smoked.

実はWebOSの買収にはRIMも名乗りを上げていたらしいのですが、結局落札価格を上回っていたHPが買収することのなったのだそうです。
自社のOSがあるにも関わらずWebOSを買収しようとした背景には、RIMの危機感があると思われます。
BlackberryはiPhoneとAndroid、すなわちAppleとGoogleによって急速にそのシェアを落としています。
RIMはこの状況にOSを維持していくことの難しさを感じ、Palmと同様の運命を見ているのではないでしょうか?

【RIM Is The New Palm】
iPhoneに叩きつぶされたPalmとRIMが同じ道筋を歩んでいるように見えると言うことでしょう。
ただしRIMにはまだブランド、サービス、サービスインフラがあります。
生き残る道はOSをAndroidのようにオープンな物にしてサービスに徹するか、サービスをAndroidなどマルチプラットフォーム展開するかでしょう。
実はかつて、Nokiaのスマートフォン上でBlackberryサービスが使えるアプリケーションが存在したことがあります。
商業的にどれほどだったのかは不明ですが、それ以前にそのNokiaも危機的な状況でもありますが。。。

【Apple、GoogleはBig Player】
こうした業界の大きな変化は、ここわずか2、3年の出来事です。
その間にスマートフォン市場が急速に拡大し、Big Playerで行われるゲームに成長したと言うことでしょう。
非常に競争の激しい世界の中で、中堅では通用しなくなってきたと言うことの裏返しなのかも知れません。
HPは先に買収したWebOSを搭載したタブレットデバイスを発表していますが、果たしてApple、Googleにどれだけ対抗できるのでしょうか。
ユーザーだった身としては将来BlackberryがPalmのように無くなってしまうのは少し淋しい気もします。
個人的にはサービス展開をマルチプラットフォーム展開してくれるのが良いように思います。
BlackberryサービスのiPhoneアプリなどが登場して欲しいですね。

2 Responses to “Appleらに葬られるRIMは、まるでPalmのよう…”

  1. jam より:


    いつも楽しく読ませて頂きます。
    僕はPalm以前のNewtonユーザーでして、Newtonを初めて手にした時のあの衝撃と言ったらありませんでした。今からもう10年以上も前の事です。PDAと言う言葉を生み出したAppleのNewtonOSは今使って見ても全く古さを感じさせず、Palm等、他の機種と比べても郡を抜いており、今でも充分通用するUIを持っていると思います。
    Newtonを越えたのはiPhoneやiPadだけの様にも思います。
    全部が全部Newtonを越えたとは思いませんが、その思想をふんだんに踏襲して、充分に作り込まれていて、外された部分をデベロッパーの方々がアプリとして出してくれており、Newtonが如何に進んだ考えの元創られていたのかが凄く良くみて伺えます。
    これからも寄り良い製品で、僕たちを驚愕させてなおかつ持つ喜びを与えてくれる様な製品がAppleから出続ければ良いですよね。

  2. JINGUJI より:


    jamさん>>

    コメントありがとうございます。
    Newtonユーザーでいらしたのですね。
    僕は雑誌やWeb上の情報としてしか見たことが無いので、ある意味とてもうらやましいです。
    Newtonユーザーさんの声としてiPhoneやiPadへの意見はとても貴重です。
    コメント頂いてありがとうございました!

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