発表以来ずいぶん長い期間を置いた上で、紆余曲折あってようやく先日発売を迎えたiPhone4のホワイトモデル。
発売からそれほど間もないのですが、電車や街中で意外と見かける頻度が多く、堅調なセールスであることが伺えます。
身の回りではiPhone4のデザインは意外と不人気で、個人的にもデザイン性で最も好きなのはiPhone3GSのホワイトで、半年後には2年縛りも無くなるのですがしばらくは使い続けたいと思っています。

さて、先日もお伝えしたようにAppleは今秋にも本格的なクラウドサービスを開始することが発表されています。
.MacからMobile Meへ移行する時のような混乱を危惧する声もありますが、Appleは失敗から学ぶことの意味を良く理解している企業であるので個人的にはそのような心配はあまりしていません。
.Mac時代からのMobile Meユーザーとしては、例え混乱が起きたとしてもまた無料期間が延長されるでしょうから、それはそれでアリかなとも思っています(笑)
ちなみに現在Mobile MeユーザーへはAppleからのメールが届いているかと思いますが、来年の6月30日まで期間が延長されました。
なので今年はサービスの更新料は支払わずに済みそうです。

【Blu-Ray不採用に見る、Appleのクラウド戦略】
Appleに限らずクラウドサービスのメリットの一つに、メディアレスである事が上げられます。
ローカルの媒体そのものがクラウド上のサーバーに置き換えられるため、メディアはさほど重要ではなくなります。
代わりにそれは通信インフラに依存する部分でもあり、技術的な進歩によってブロードバンドが普及した現在においてはさほど問題無くなりましたが、ワイヤレスにおいての現状はまだ発展の途上と言える部分でもあります。
しかしこれもいずれ技術が解決してくれる、いわば時間の問題でしかありません。
Appleはこの点において、クラウドがメディアレスである事をメリットとして捉えている節が強い。

昨年の夏、クラウドサービスの先駆けとなるAppleTVに関して「AppleがBlu-Rayに興味を持たない理由」と題した記事を書きました。
その一部を抜粋したいと思います。

ブロードバンドを介したコンテンツのダウンロード産業はインターネット産業の成長とともに急速に大きくなっていき、既存媒体であったDVDはそれに押されつつありました。
ユーザーの手元に届けるためにDVDをオーサリングしてプレスして店舗へトラックで運ぶよりも、ダウンロードサーバーへコンテンツをエンコードして置いておく方が遙かに早い。
AppleはiTunesによってコンテンツをダウンロード販売する企業です。
iTunesという独自のダウンロード販売チャンネルを持つAppleが、Blu-Rayに興味を持たないのもうなずけます。
Blu-RayのセールスポイントのひとつであるHDでさえ、技術の進歩によってダウンロード可能になりました。
これはAppleにとって重要な戦略です。
その上でBlu-RayはAppleの戦略の対極にある存在となります。

Appleはこのように良くも悪くも顧客の声を程々に無視する企業ですが、その対案を提案してくれます。
Blu-Ray採用はAppleの利益と、ユーザーの利益に反する(Blu-Ray採用にはライセンス契約が必要なためプロダクトの価格に転嫁される)ことになります。
それを解決する手段としてクラウドはとても都合が良いのでしょう。

【メディアレスへの布石】
一般論としてクラウドの目指す究極はメディアレスでもあります。
すべてのデータはクラウドへ通ず、がクラウドという仕組みの宿命的な道筋の一つであることは自明でしょう。
どこにいてもどのデバイスでも同じデータを利用できるクラウド最大のメリットです。

現在、AppleのモバイルデバイスであるiPhone、iPadにはストレージ容量の異なる複数のモデルが用意されています。
クラウドサービスが成熟してくると、クラウドの持つメリットからこのようなローカルストレージの違いにはそれほど意味を持たなくなるでしょう。
もちろん、それにはサーバー側に十分なストレージスペースとそこへアクセスするためのインフラ成長が不可欠となりますが、それはAppleだけの仕事ではありません。
ストレージスペースとインフラの成長は、ムーアの法則によってIT技術の中でも見通しが立てやすく、発達と低コスト化が進みやすい。
このメリットを活かすと、将来登場するiPhone XやiPad Xは今よりも少ないストレージスペースしか持たない、1モデルのデバイスになるかも知れません。
デバイスのストレージスペースのコストを削減できるので、デバイス自体の価格も下がるかも知れません。

ただし、Appleに限らずほとんどのモバイルデバイスが抱える宿命的な問題に電源があります。
すべてのデータを通信だけでやりとりするには、今の電源では少し心許ないでしょう。
1日も稼働できないモバイルデバイスをAppleが許すとは考えにくいので、登場にはしばらく時間が必要になるかも知れません。

【そして、別の可能性】
Appleのクラウドの特徴を最大限に活かすデバイスはiPhone、iPadに限らないかも知れません。
Apple TVもその一つで、テレビをコンテンツ視聴に限らずMacに変えてしまうかもしれない。
Apple TVは3Gのようなワイヤレス技術ではなく、基本的にはブロードバンド環境の中で利用されることを想定しSTBなので、インフラ面ではモバイルよりも有利な環境にあります。
GoogleのChromeOSのようなWebOSの実行環境としてApple TVが存在するならば、WebのありかたとPersonal Computerのありかたを大きく変える可能性を持っています。
個人的にはそうしたスマートデバイスの登場とサービスの展開にも、期待したいと思います。

3 Responses to “Apple iPhone X、iPad Xは1モデル、あるいは別の可能性”


  1. Apple iPhone X、iPad Xは1モデル、あるいは別の可能性 http://bit.ly/ji6ZFJ


  2. Apple-Style Plus – Apple iPhone X、iPad Xは1モデル、あるいは別の可能性 http://bit.ly/juPpty

  3. N0ri より:


    Apple-Style Plus – Apple iPhone X、iPad Xは1モデル、あるいは別の可能性 http://bit.ly/juPpty

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