既報の通りコードネームNehalem-EXと呼ばれる次期XEONは8コア16スレッドのOctaCoreCPUで現時点では次世代MacProに搭載されると目されている。
これをDualCPUで構成すれば16コア32スレッドの強力な演算性能を手に出来る。
映像、3DCG、科学計算など処理能力があればあるほどその恩恵を受けられるのは誰でも分かりきっていて想像できる。
だがそれ以外に視線を移すと、高性能は現時点では性能を持て余す場面が多い。
なので「これからのMacProが楽しみだ」なんてありきたりな「分かりきっている」こと以外について書く。

例えば、我が家のMacProはQuadCoreXEONのDualCPU構成なので8Core程度の性能を持っているが、少なくとも私の環境でこの性能が活かされるのは、本業の映像、中でもMotionやShakeなどコンポジションソフトで仕事用のHDテクスチャを作成する時や複雑なフィルターや多重レイヤー合成の時だけで、その時でさえもアプリケーションが最適化されていないので使用率がフル稼働の800%というのはまずない。
少なくともこの記事を書いてる今、稼働率は極低負荷状態なので性能を存分に持て余している。

一方、我が家にはこういう状況がある。
同居人はiMacG5を使っているのだが、最近遅いと嘆いている。
理由は無理してLeopardを使ってるからだから仕方ないのだけども、その嘆きを聞くと自分の余っているCPU性能を分けてあげたいと思う。

マルチコア化はこの数年で飛躍的に進んできた。
Appleが提案する答えの一つはSnowLeopardで搭載されるマルチコア最適化技術グランドセントラルなのだが、それはあくまでもマルチコアを有効に使うある意味で延長的な技術であって本質的な解決法ではない。
別の視点「マルチインターフェイス」と「仮想化」でこの問題を考えると面白いかもしれない。
まぁ私なんか考えなくてもとっくに研究は進んでいるかと思いますが。
一般的なパソコンのインターフェイスは言うに及ばず、画期的と言われたiPhoneのインターフェイスもみな一つの画面に対して一つのポイントのインターフェイスだ。
これが二人が同時に、片方がホスト側のサービス、もう片方がゲスト側のサービスというような使い方が出来たらどうだろう。
私は時々必要があってVMWare上でWindowsXPを使っているが、起動しているOSはホストとゲストだが使っているのは私一人だ。
このとき、ホストはゲストのために動いているだけでしかない。

私が思うのはプロフェッショナルユースの現場でよく行われるネットワークなりを経由して複数が同時に巨大サーバーにアクセスするようないわゆる「サーバークライアント」型のインターフェイスではなく、パソコンのリソースを直接分割する使い方だ。
だから厳密にはパソコン(パーソナルコンピューター)というよりもシェアコン(シェアードコンピューター)かも知れない。

これを我が家の例に当てはめよう。
私のMacProには二つのマウスと二つのキーボードが接続されている。
私がこうしてブログを書いてる間、別モニターでは別のユーザーがYouTubeを見たり、私が編集している間DVDを見たりと、余っているリソースを使いたい人はマウスとキーボードとモニターとスピーカーさえ用意すれば利用できるという具合だ。

現時点ではマウスとキーボードのワイヤレス化は簡単だがモニターをどう繋ぐかだったりと枝葉の問題は多いがそれは本質的には大きな障壁ではない。
これが自宅で出来るという手軽さのは、ムーアの法則に従ってマルチコア化はどんどん進む上で、いずれは有り余るリソースの使い道のひとつの答えとなりうるんではないか?

© 2010 せからしか.com Suffusion WordPress theme by Sayontan Sinha